アメリカのグロース株は儲かる!?グロース株投資のポイントと銘柄の選び方

アメリカのグロース株は儲かる!?グロース株と銘柄の選び方を3つの項目に分けて説明します。

  • 1 アメリカのグロース株とは
  • 2 グロース株の探し方
  • 3 おすすめの参考書3選

1 アメリカのグロース株とは

グロース株とは、市場平均よりも株価が高く、業績の伸びに合わせて株価も右肩上がりを続けているような銘柄のことを指します。

銘柄によっては何倍にも成長することもあるため、投資家の間での人気も高まっています。

また、米国株といえばイノベーション力に優れたハイテク銘柄や、新しいサービスで急成長している銘柄が多いことが特徴です。

グロース株を見つけ、投資することで大きく資産が増える可能性があるかもしれません。

今回の記事では、特に人気の高いアメリカのグロース株についての投資ポイントと銘柄の探し方をご紹介します。

1-1  グロース株の特徴

アメリカのグロース株を探すために、まずグロース株とはどういうものかを確認しておきましょう。

必ず押さえておきたいのは以下の2点です。

・売り上げや利益が過去数年間上昇を続けている

・来期以降も増収増益の見込みがある

グロース株にとって大事なのは「成長を続けていること」です。

直近3年間程度の売り上げや利益がしっかりと伸びているのか確認することは必須となります。

また、株価は将来に向けた市場の期待が反映されるものなので、「今後継続して成長する企業かどうか」という点が非常に重要です。

1-2 グロース株とバリュー株の違い

グロース株投資とよく対比されるのが、バリュー株投資です。

株価が安いものを物色するという意味では同じなのですが、何を基準として考えるかが異なります。

グロース株投資では、将来の企業価値と比較して現在の株価は安いと判断した銘柄を買います。

それに対してバリュー投資では、現在の適正株価を考えてみて、それに対して安いと思ったら買う投資手法です。

現在の株価を将来と現在、どちらの時点の企業価値と比較するかがグロース株投資とバリュー株投資の違いです。

2 グロース株の探し方

それでは、アメリカのグロース株の探し方について、実践的な手順をご紹介します。

2-1 収益性指標に注目する

投資先企業の収益性指標として、重視すべきは次の3点です。

  • ROE
  • 売上高営業利益率
  • 営業利益成長率

ROE

まず確認しておきたいのはROE(株主資本利益率/自己資本利益率)です。

これは、自己資本に対してどれだけの利益が生み出されたかを示す、主に財務分析において使われる指標です。

ROEを算出する式は次の通りです。

ROE(%) = 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100

ROEの水準としては10%を超えることが一つの目安になるでしょう。

また、資本に対する利益は多ければ多いほど良いので、ROEも高いほど良いとされます。

ROEに関して、企業ごとを調べるのは初めは難しいと思いますが、企業のHPや企業の分析サイトなどを活用して押さえておきたいポイントです。

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売上高営業利益率

次に注目するのは、営業利益率の高さです。

営業利益率が高いほど、「稼ぐ力」のある優良企業だとわかります。

一般的に売上高営業利益率が10%以上あれば、優良企業と判断します。

売上高営業利益率(%) = 営業利益 ÷ 売上高 × 100

売上高成長率

最後に確認したいのは売上高の伸び率です。『利益の伸び』ではなく、『売上高の伸び』を確認することによって、企業の成長そのものがどのくらいあるかを確認できます。

利益自体は、コスト削減によっても伸ばすことができますが、売上高は、事業そのものが成長しないと達成できないからです。売上高成長率の目安は5%以上です。

売上高成長率(%)=(当期売上高-前期売上高)÷前期売上高 × 100

2-2 成長性の分析

有望なグロース銘柄は、独自のビジネスモデルを確立している企業が目立ちます。

テスラやズーム・ビデオ・コミュニケーションズ、などが該当するでしょう。

事業としての斬新さがあるかも将来的な成長性につながる部分なので、しっかりと確認しておきましょう。

また、成長性を分析するに当たっては、時価総額にも注目したいと思います。

当然ですが、すでに時価総額が大きい銘柄よりも、小型株の方が今後の伸びしろに期待できます。

今後その企業から提供されるサービスや商品次第で、飛躍的に成長する可能性があります。

2-3 マクロ経済環境の確認

グロース株は、次期の業績成長を見込んで株価が形成されるため、企業としての先行きが不透明になってしまったり、将来の業績に懸念事項が生まれたりすると、株価が急落することもあります。

例えば、『新型コロナウイルス感染拡大』の状況では、業績がどのくらいインパクトを受けるか等もこまめに確認する必要があります。

グロース株投資においては、マクロ視点での経済環境に関する情報収集を怠らないことが特に重要です。

3 おすすめ参考書3選

3-1 ミネルヴィニの成長株投資法

ミネルヴィニの成長株投資法 | マーク・ミネルヴィニ | ビジネス・経済 | Kindleストア

こちらは成長株投資のバイブルとして、繰り返し読みたい一冊です。

ウォール街でトレーダーとしての30年以上の経験を持つ著者のグロース株投資法が紹介されています。

160以上のチャートや多数のケーススタディとともに、実践的手法を身につけることができます。

3-2 ファンダメンタル投資の教科書

株を買うなら最低限知っておきたい ファンダメンタル投資の教科書 改訂版

会社四季報や決算書といった情報から銘柄を分析する手法がわかりやすく紹介されています。

投資を始めたばかりの人や財務を勉強し始めた人には必須の情報が丁寧に説明されており、まさに『教科書』ととなる一冊です。

3-3 オニールの成長株発掘法

オニールの成長株発掘法 【第4版】

成長株を見つける上で押さえておきたいCAN-SLIM法が徹底的に解説されています。

今後大化けしそうな成長銘柄を発掘したい、という方にはおすすめの本です。

ファンダメンタル、チャートの両面から『買うべき銘柄』『買うべきタイミング』について学ぶことができます。

どの書籍もグロース株だけでなく、投資全般の知識も向上する書籍になっていて、私も参考にしています。

4 最後に

アメリカのグロース株投資のポイントや銘柄探しのコツを紹介してきましたが、いかがでしょうか。

大化けする銘柄を探し、投資を行うことができれば資産を大きく増やすことができます。

一方、相場の急変に伴い株価が暴落すれば思わぬ損失を受けることもあるかもしれません。

株式投資においては、リスク許容度や投資目的に合わせて投資手法を確立していくことが大事です。

本記事の内容を、今後のグロース株投資に役立てていただければ幸いです。

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アメリカのグロース株や、日本のグロース株についても書いていますので参考にしてみて下さい。

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